ハードフォークとは、ブロックチェーンのプロトコル(取引ルール)に互換性のない変更を加えることで発生する、ネットワークの分岐を指す。ビットコインの歴史においても複数回のハードフォークが発生し、新たな暗号資産が誕生する契機となってきた。
ハードフォークの仕組み
ブロックチェーンのルール変更を行う際、旧ルールと新ルールに互換性がない場合、変更を受け入れたノードと受け入れないノードとの間でチェーンが分岐する。分岐後はそれぞれ独立したチェーンとして運用され、分岐時点までの取引履歴は共有されたまま、それ以降の取引履歴が枝分かれしていく。
BCH・BSVへの分岐
2017年、ブロックサイズの拡張を巡る議論からビットコインキャッシュ(BCH)への分岐が発生した。さらに2018年には、BCHコミュニティ内での方針対立からビットコインSV(BSV)への分岐が発生している。それぞれ取引処理能力やスケーラビリティに関する設計思想の違いが、分岐の背景にあった。
コミュニティの意思決定としての側面
ハードフォークは技術的な変更であると同時に、コミュニティ内での価値観や方向性の違いを反映した意思決定プロセスでもある。どのチェーンが「本流」として市場や開発者コミュニティから支持されるかは、技術的な優劣だけでなく、エコシステム全体の合意形成によって決まっていく側面がある。
本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではない。本記事に含まれる過去のサイクル傾向や分析手法に関する記述は、将来の値動きを保証するものではない。