ボラティリティ(価格変動率)には、過去の実際の値動きから計算する実現ボラティリティと、オプション市場の価格から逆算して算出するインプライドボラティリティ(予測ボラティリティ)の2種類がある。両者は異なる性質を持ち、用途によって使い分けられる。

実現ボラティリティ

実現ボラティリティ(概念) 過去N日間の価格リターンの標準偏差を年率換算した値

実現ボラティリティは、すでに発生した価格変動の大きさを統計的に測定したものである。直近の市場がどれだけ激しく動いていたかを客観的に把握する際に用いられる。

インプライドボラティリティ

インプライドボラティリティは、オプション価格から逆算される、市場参加者が将来の値動きをどの程度織り込んでいるかを示す指標である。オプション取引が活発な資産で算出可能であり、将来に対する市場の不確実性の見通しを反映している。

BTC分析への活用法

実現ボラティリティが低い状態が続いた後にインプライドボラティリティが上昇する局面は、市場が今後の大きな値動きを警戒し始めている兆候として注目される。両者の乖離(ボラティリティリスクプレミアム)を観察することで、市場心理の変化を読み取る手がかりとなる。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではない。本記事に含まれる過去のサイクル傾向や分析手法に関する記述は、将来の値動きを保証するものではない。