米連邦準備制度(Fed)が決定する政策金利は、世界の金融市場全体に大きな影響を及ぼす要因の一つである。FOMC(連邦公開市場委員会)における利上げ・利下げの決定は、株式市場と同様にビットコイン価格にも波及することが多く、マクロ環境を読む上で欠かせない情報源となっている。

FOMC政策決定のメカニズム

FOMCはおよそ6週間ごとに開催され、インフレ率や雇用統計などの経済指標を踏まえて政策金利の方向性を決定する。決定内容は声明やパウエル議長(議長は変更される可能性がある)の記者会見を通じて市場に伝えられ、その内容やトーンによって市場の反応が大きく変わることがある。

過去のサイクルとの相関

2022年の急激な利上げ局面ではビットコインを含むリスク資産全般が大きく調整した一方、利下げへの転換が意識された局面では資金回帰の動きが見られた。金融引き締めはリスク資産全般への逆風、緩和は追い風となりやすいという基本的な関係性が指摘されている。

市場が織り込むとはどういうことか

市場参加者は、実際の政策決定そのものよりも、将来の政策変更を事前に予想して取引を行う傾向がある。これを「織り込む」と表現し、予想通りの結果であれば反応が限定的になる一方、予想と異なる「サプライズ」があった場合には、価格が大きく動くことがある。FF金利先物市場などから市場の利上げ・利下げ予想を確認することも、ニュースの解釈に役立つ。

本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではない。本記事に含まれる過去のサイクル傾向や分析手法に関する記述は、将来の値動きを保証するものではない。